こっくりさん ~やってはいけない降霊術~

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こっくりさんというゲームをやってみたことはありますか?

誰でも一度は「こっくりさん」という名前だけでもを訊いたことがあるでしょうし、好奇心が強い人なら学校で友達とやってみようとなったこともあるでしょう。

もし遊んだことがない人がいればルールをお教えしましょう。
あなたがいつでも異世界の扉を開けるように・・・。

こっくりさんのルール

「こっくりさん」は基本的には複数人で遊ぶゲームです。多くても4~5人がいいでしょう。10、20人では少し多すぎますね。

まず真っ白な紙に鳥居と五十音、それと「はい」「いいえ」もしくは「YES」「NO」を書きます。
10円玉を用意し、ゲームに参加する人はその上に人差し指をのせます。このゲームが終わるまで参加者は10円玉から指を離してはいけません。

そしてみんなで声を合わせ「こっくりさん、こっくりさん。おいでください」と唱えます。

もしこっくりさんが来てくれたなら、指を乗せた10円玉が「はい」または「YES」に移動します。

その後はゲームに参加したおのおのが自分が知りたいことを「こっくりさん」に訊くことができます。

それは「クラスの好きな男子は誰が好きなのか?」「将来はお金持ちになれますか?」「私が嫌いなあいつには天罰が下りますか?」というようにどんな質問でもかまいません。

質問の後、10円玉がひとりでに動いて五十音の文字を一つ一つなぞって、または「はい」「いいえ」で答えを教えてくれます。

ゲームを終えたいなら、最後に「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお帰りください」とみんなで唱えましょう。もし何も問題がなければ10円玉が「はい」「YES」へ移動した後に鳥居に入っていきます。それでゲームは終了となります。

しかし、もし「いいえ」「NO」へ移動し、こっくりさんが戻ってくれなかったら・・・?。

image:Pixabay

こっくりさんを漢字で書くと「狐狗狸さん」となります。

  狐(きつね)
  狗(いぬ)
  狸(たぬき)

とそれぞれ読みますが、こっくりさんの場合は狐の神を呼び出す「降霊術」であると言われています。

神といえどもこの日本には恵みをもたらす良い「神」もいますし、災いをもたらす悪しき「神」もいます。しかし日本古来からの神々を善悪で分けるのは非常に悪手です。善と悪で神々を分類するのは欧米的な価値観であると思われます。日本古来の神々は、その一つの身に善悪の両方を内包していると言ってよいでしょう。日の明かりをもたらし食物を育てる神が、その日照りによって食物を枯らすように、台風のような天災が悪しき者も良き者も平等にその渦の中に飲み込むように。

そしてこっくりさんも同じです。
ゲームの参加者が訊きたいことに答える代わりにとても恐ろしい災いをもたらすことがあります。

一つだけゲームのルールで説明し忘れていたことがあります。

それはこっくりさんは「厚揚げ」が大好きであることです。

こっくりさんはゲームを終えて帰ってほしいタイミングでこの「厚揚げ」を要求してくることがあります。または「厚揚げ」の代わりに「ゲームの参加者を一人連れていかせろ」と要求してきます。

もしこの時に「厚揚げ」を用意していなけでば、その場の誰かがこっくりさんに連れていかれます。

一説には、この時連れていかれた哀れな一人のゲーム参加者はみんなの記憶から消えてしまうという話があります。まるで初めから存在しなかったかのようにすっかり消えてしまうのです。

こっくりさんというゲームをやったことがありますか?

やったことがあるとしたらあなたの学校の教室を見渡してみてください。

不自然に空いた席はありませんか?
もう一席教室に置けるのになぜか一席分だけ空いているエアスポットが存在しませんか?
どういうわけか他のクラスより自分のクラスは一人分だけ人数が少なかったりしませんか?

もし思い当たる節があるなら、あなたの友人だった誰か消えてしまった証跡かもしれません。

そして、またあなたがこっくりさんで遊ぶとしたら、今度消えるのは・・・。

 

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