血が流れる岩 〜ピュラチレンシス〜

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今回はピュラチレンシスという謎の生き物についてご紹介します。

みなさんはこの生き物をご存じですか?

それはまるで火星から帰還した宇宙飛行士が持ち帰った謎の生物…。はたまた隕石に乗って地球に飛来して自然になりすまし虎視眈々と人間達を支配する機会をうかがっている無機生物…。

一見「岩」のようにしか見えない”それ”は内部に真っ赤な臓器を持った紛れもない生物なのです。

ピュラチレンシス

南アメリカ大陸、ペルー、チリの沿岸部に生息する彼らの名前は

「ピュラチレンシス(Pyura Chilensis)」

ホヤという海洋生物は日本でも有名ですが、ピュラチレンシスもまたホヤと同種の尾索生物に分類されます。

ホヤには身体から伸びる二つの管が存在し、ピュラチレンシスも同様の機関を有しています。

片方は吸入口、もう片方は排出口。人間で言うなればご飯を食べる口とうんちを出すおケツです。

ピュラチレンシスは吸入口から海水を取り込み、微生物やプランクトンをろ過するようにコシ取って生活しています。これはホヤが食事をする時と同じです。

こうやって一つ一つ彼らの生態を紐解いていくと宇宙から来た生命体という疑念は杞憂だったようですね。

普段は海岸で複数の仲間達と集団で生活しています。彼らにも人間同様の社会が存在しているのかもしれません。

 

見た目はかなりグロテスクですが料理をしてみればどうでしょう。

南米では玉ねぎを添えてパクチーとレモンで味付けしパンに添えて食べられているようですね。

日本ではなかなかお目にかかれない食べ物ですが機会があれば口にしてみたいものです。

アウストラルデチリ大学とポンティフィシア大学の生物学者が調査を進めていますが、まだまだ彼らの生態について謎な部分が多いそうですね。

もとより彼らも人間に調べられたいなんて思っておらず、南米の雄大な海に揺られてのんびりと生きていきたいのかもしれません。

 

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