【払い屋 婆ちゃんシリーズ】孫が取り憑かれた話

払い屋 婆ちゃんシリーズ
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実は先日まで私自身が何かに取り憑かれてしまっていました。
今日は私自身の話を投下したいと思います。
笑えないお話ですが、見ていただけると嬉しいです。

私自身が取り憑かれた話
去年の9月頃から、異様なダルさに襲われ始めました。
まるで鉛を背負っているかのように体が重いのです。
始めは仕事の疲れかと思っていました。

しかし、どのような休息を取ってもそのダルさはとれず、
どんどん酷くなっていきます。
その頃から徐々に私は鬱を発症し始め、仕事が手に付かなくなりだしました。
その頃から、私の周りで変なことが起こるようになりました。

箇条書きで表すと
・窓を閉め切ったはずの部屋なのに朝起きると烏がいた
・床に見覚えのない釘が落ちている
・突然包丁がこちらに向けて吹っ飛んできた
・部屋に首つり用の縄が作られている
・誰もいない無人駅で後ろから押される。

その他金縛りやラップ音などが発生しました。
その内私は鬱が悪化し自殺未遂を繰り返すようになってしまいました。

そんなある日、唐突に婆ちゃんが訪ねてきました。

「久しぶりだな、元気してたっか?」

そういってやって来るなり、明るい顔のまま

「こりゃまたいくないモノに憑かれてるなぁ」
といいました。

零感の私にはまったく分かっていませんでしたが、何かに取りつかれていたようです。

「都会のやつはよくわかんねぇなぁ、だけんどもばぁちゃんに任せてくれ」

何しに来たのかよくわからないまま、婆ちゃんは部屋にぺたぺたとお札を張り始めた。

「さて、次はこれを飲めな」

そういって薬草をすったものをお湯に溶かしたものを飲まされました。ものすごく苦かったです。
いくつか飲んで行ったあと、とある草を飲んだところで、強烈な吐き気がしました。
草を戻したと思った瞬間、何か真っ黒い塊が口から出てきました。
それは虫を思わせる動きでかさかさとどこかへ行こうとしましたが、

「孫によくも手を出しやったな!!」

婆ちゃんが某改造人間を思わせる見事なとび蹴りを室内にも関わらず食らわせ、そのままタコ殴りにしてしまいました。
そして動きを止めた塊を持ってきた壺にしまうとお札でふたをしてしまいました。

婆ちゃん曰く、虫の知らせがあったのでわざわざ訪ねてきたそうです。
黒い塊についてあれは何かときいても、
「わかんね」
としか言われませんでした。

それ以来鬱は快方に向かっていますし、怪異は起こらなくなりました。

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