少し昔、近くの小学校で幽霊騒ぎがおこった。
突然女の子が倒れ、意味不明なことを口走りだしたらしい。
婆ちゃんが早速呼ばれ、線香と薬草数種類を持っていった。
まず女の子を箒で叩いて取りついていたものを追いだすと、線香の煙で形を作った。
着物姿で毬を持った女の子の幽霊が姿を現わしたんだと。
婆ちゃんはその幽霊の話を聞いてあげた。
要約すると、
・自分は弟がいた。
・自分は突然倒れてそのまま死んだ。
・弟を探しているがみつからない。
とのこと。
婆ちゃんは丁寧に時間が立ち過ぎていること、弟さんももうなくなって、あの世で待っているからと成仏をうながしたが、
幽霊はそんなことないと駄々をこねてきかなかったそう。
婆ちゃんはイライラしてきてついに幽霊に右ストレートを叩き込んだ。
「あまのじゃくなこといってんでね!!自分が死んだってわかってるなら大人しく彼岸さいけ!!」
そう怒鳴ると、幽霊は泣いてしまったそうだが、婆ちゃんは近くのお地蔵様にその子を任せ、成仏させたそうです。
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