その屋敷は無限に拡大を続ける。襲い来る何かから身を守るかのように・・・。
アメリカのカリフォルニア州サンノゼに今も実在する「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」
2018年に公開された映画「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」のモデルともなったこの屋敷は、1884年から1922年までの38年間絶えず増改築を続けました。
東京スカイツリーの建設期間が3年半と考えるとその10倍近くの期間を費やされていることがわかりますね。
どこにも通じていないドア、登っていくと天井にぶち当たってしまう階段、秘密の部屋などなど内装を見ただけでもその屋敷の異常さがおわかりになると思います。
ウィンチェスター家の呪い

image credit : big-ashb
アメリカの西部開拓時代のアメリカでライフル銃を製造していた企業がウィンチェスター社です。そしてこの企業を創業したのが今回の屋敷を建造したのがウィンチェスター家のサラ・ウィンチェスター夫人です。
ウィンチェスター社は「ウィンチェスター銃」を製造、販売を行ってきました。
アメリカの西部劇映画やヤングジャンプで連載されている「ゴールデンカムイ」のキャラクター土方歳三が愛用している武器として登場しています。
サラ・ウィンチェスター夫人は生後1ヵ月の子どもを亡くし、その後を追うように夫であるウィリアム・ウィンチェスター氏も命を落とします。その他にも以前より夫妻の間では
立て続けに起こった家族の死に際し、サラ夫人はある霊媒師に相談することにしました。
すると霊媒師は「災いの原因は、ウィンチェスター社が製造している銃によって殺された犠牲者の怨霊がウィンチェスター家を呪っているためである。その呪いから逃れる唯一の方法は、銃による犠牲者が多いアメリカ西部へ引っ越し、怨霊たちの鎮魂のために家を建てなさい。そしてその家を増改築し続けて、霊魂の居場所を作りなさい」と助言します。
その言葉を信じたサラ夫人はカリフォルニア州サンノゼへ引っ越し「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」の建造に取り掛かりました。この屋敷はサラ夫人が亡くなる1922年まで増改築が続けられました。
サラ夫人が存命時からこの屋敷には幽霊の目撃談が絶えず報告されており、今でも「ラジオが急に鳴りはじめる」「方位磁石が狂う」など怪現象が続いているそうです。
観光地としてのウィンチェスター・ミステリー・ハウス
そんな逸話の多いこのウィンチェスターミステリーハウスですが、現在は観光地として開放されています。
公式サイトの映像をみるととても綺麗なお屋敷という印象ですね。
もし皆さんも機会があればツアーに参加してみてはいかかでしょうか?複数人で行く場合はかならずはぐれないようにしましょう。一度迷い込んでしまえば二度とこの屋敷から出ることは叶わないかもしれません・・・。

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