くねくね ~洒落にならない怖い話~

洒落怖・怪談
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くねくね

くねくね、という名前を訊いたことがあるでしょうか。

これは2000年代初頭にインターネット上のオカルト掲示板に現れた怪談話、妖怪の類です。

主に田んぼや畑の真ん中に現れて、その姿は一見すると真っ白な案山子(かかし)のように見えるそうです。
それはくねくねと四肢をくねらせて、まるで踊っているようにこちらに近づいてくるのだとか。

遠目からその姿は白い身体をした「何か」ということしかわかりません。しかし双眼鏡などを使ってその姿をはっきりと見て、それがなんなのか「わかった」瞬間にその人は精神に異常をきたしてしまうそうです。

インターネット掲示板に投稿された話では、
田舎の祖父母の家に遊びに来たとある兄弟が田んぼの中に白い物体が踊っているように体をくねらせているのを見つけたそうです。兄のほうが双眼鏡を祖父母の家から持ってきてその存在を見てしまいました。弟は「何が見えたの?」と尋ねると、兄は「ワカラナイホウガイイ・・・」とだけ呟いてその後兄の方は正気を失っていまったようです。この後、精神がおかしくなってしまった兄は祖父母の家に残ることになって家に帰る弟とは離れ離れになってしまったようです。少し悲しい話ですね。

 

image: Pixabay

バジリスクとの関連

バジリスクという西洋の化け物が存在します。

多くの場合、バジリスクは蛇の姿で描かれることが多いですが、文献によっては巨大な蛇であったり鶏であったりもします。

ハリーポッターシリーズで出てきたバジリスクは巨大な蛇であり、それと視線が合ってしまうと身体が石になってしますという代物でした。

これは今回の「くねくね」と少しだけ似ていますね。

精神異常になる、石化してしまうという点ではことなっていますが、その存在を見てしまう(または視線が合ってしまう)ことで何かしらの災いが降りかかるという点でどこか似ている気がします。

また身体がくねくねとしているという点について、真っ白の蛇がその身をうねらせている姿を想像するとイメージは近しくなってくるのではないでしょうか?

しかし実際のところ「くねくね」が果たして本当に白い蛇であるかはわかりません。それが何かわかった時点ですでに正気ではいられないのですから・・・。

みなさんが実家の田舎に帰ったとき、はたまた都会の喧騒を逃れて自然の多い片田舎に旅行に訪れたとき。田んぼの向こう側をぼんやり眺めていると、もしかしたら白い何かがくねくねとうごめいているかもしれません。

もしそれを見つけてしまったら、すぐにその場を離れましょう。

それでもやっぱり「くねくね」の正体を知りたいという方がいたら双眼鏡をのぞき込んでみましょう。

「それ」は一体何だったんでしょうか?教えていただくまで精神が正常であればいいのですが・・・。

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